2009年10月16日 (金)

文庫版「マジでガチなボランティア」本日発売!

10月17日に上映するドキュメンタリー映画「マジでガチなボランティア」と縁の深い、
文庫版「マジでガチなボランティア」講談社刊 石松宏章著が、本日発売開始!

以下は著者のブログ


映画の方は、上映まであと2日しかないのに、連日連夜の泊まり込みで、未だに絶賛編集中!

ブログを書いてる場合じゃないのは知っている。

この映画のために家庭&会社が崩壊気味なのも知っている。

だが、それでも言わせてもらう。

この本はマジでおもしろい。

20代の目標が見えない大学生だけでなく、30代の社会人にも読んでもらいたい。

チャラいギャル・ギャル男に全く興味がないのは知っている。

でも、最近何か忘れてしまってないか?

あの頃の熱い気持ちを!!

スルーするには惜しすぎるぜ!

2009年9月23日 (水)

「ドキュメンタリー風」って??

今年も採用映像のシーズンがやって来た。
おかげさまで、こんなご時世だがすでに結構なご発注を頂いている。
ありがたいことだ。感謝感謝!

しかし、ちょっと気になることもある。

最近多いご相談が「密着風に」「ドキュメンタリー風に」「情熱大陸風に」というもの。

自分でも、ちょっと本家本元に遠慮してそう言ってしまうことがあり、嫌な気分になる。

言っておくが、それを手法として採用してはいるが、真似ているつもりはない。

単に真似ようとすれば、結果は無惨だろう。

繰り返しになるが、手法が同じなのだ。


違いは、2つある。

番組を背負っているか否か?

お金を出しているのが誰か?

もし、単にこの2つの違い故に○○風と言われているのならば、それは悔しすぎることだ。


昔、手作り風餃子とか手作り風クッキーとかの商品名を見て、手作り風って何だろうと考えたことがあった。

私はこう考える。

おそらく、このコピーを採用した人は、「手作りはすばらしい、売れる」と考えており、でも「それだけの手間はかけられない、かけていない」という事情もあって、例えば、生地を練るのは機械だが包んだり型を抜くのは手でやっているということだから、手作り風というネーミングは「嘘じゃないだろう」ということに落ち着き、「手作り風」を採用した…と。

しかし、消費者にはこのような印象を知らず知らずのうちに持たせているのではないだろうか?

1)自分の仕事に対する誇りはなさそうだな。
2)製造法に言い訳があるようだな。
3)商品を嘘じゃなくうまく売り込もうという魂胆がありそうだな。

 

なので、この手作り風クッキーを作っている職人さんがどれほど徹夜しようと創意工夫しようと、消費者がそのようなストーリーを感じとってくれる事はない。

「手作り風なんでしょ。安くてそこそこうまければ良いよ」とダンピング価格で売られ、買ってくれた人の記憶にも残らず、消えていく。

そんな状態でいいのか?

○○風なんて言われる商品を作っている小さな会社に未来はない。

できる限り早くそんな状況からは脱出すべきである。

2009年9月18日 (金)

panasonic AG-HMC155を導入

先月pananosicのAG HMC-155を導入しました。

当初はpanasonic AG-HPX175を導入しようと考えていたのですが、エコノミー版の64GBのP2カードが手に入らないということと、現場で長回しするのに1時間しか収録できないカードに10万円も払えないと考え、HMC155に決めました。

ビデオサロンでいつも楽しみにしている「P2ときどきHDV(AVCHD)」の岸本さんのレビューにもあるように28mmの広角は本当に武器になります。

特に歩きながら撮るインタビューでは28mmの威力が炸裂です。

カメラを選ぶ時に、手持ちで長回しするのが好きな私は以下のポイントを重視しています。

1)(引き尻の)広さ
2)(録画時間の)長さ/コスト
3)ズームリングの反応性
4)軽さ
5)画質(まずはHDであればよしとする)

そういう意味ではpananosicのAG HMC-155は全ての条件をクリアしています。

購入後16時間の密着ロケなどで使用していますが、すこぶる調子良しです。田中さん、ありがとうございます!

ちなみに定価50万円が、実売価格30万円弱。

更に、3000円のトランセンドの16GB SDHCで90分も撮れちゃいます。

価格コムなどの掲示板を見ると、あまり人気はないようですが、いろんな意味でバランスが良いカメラだと思います。

レンタルも出ています。

いつもお世話になっている麻布プラザ レンタル事業部さんだと1日8000円です。

一度借りて試してみる価値はあると思います。

2009年9月16日 (水)

mac proを購入しました

SNOW Leopardは未だ導入してませんが、Leopardがインストールされたmac proを購入しました。

ほぼ定価の2割引きです。

価格コムで見つけたお店で買いました。

定価販売があたりまえのmacでしたが、最近は違うようですね。

渋谷のヤマダ電機が大好きでちょくちょく仕事の合間に行きますが、ここでもmac book proの13インチ18%のポント還元で9万円台でした。!!

でもmacは定価で買う方が楽ですね。

値段を調べたりタイミングを計るのが苦痛です。

バリエーションが固定されていて、値段が同じなら、サービスがいい所で!

ということで、これまではずっとアップルストア渋谷で買ってきましたが、
さすがに7万円も違うとそうも言ってられない…と値段に負けました。

最近、結構な買い物をずっとしてます。

物欲の秋。

そのうち他のも自慢します。


2009年9月12日 (土)

劇場公開決定!ドキュメンタリー映画「マジでガチなボランティア」

2006年より取材を進めてきました学生医療支援NGO「GRAPHIS」のドキュメンタリー映画の上映が決定しました。


タイトル:マジでガチなボランティア
日時:2009年10月17日(土)
開場:1部 12時10分~
   2部 15時10分~
場所:渋谷シアターTSUTAYA
チケット:1500円
問合せ:movie@mediaforyou.tv


今時の若者にとっての「生き甲斐」とは?「途上国支援」とは?などに迫ろうと考えています。

この映画は、2006年に自主制作で始まった企画です。

アイ・パッションという採用支援業務を行っている会社の浅井社長から「ものすごく熱い学生がいるから会ってみないか?」と声をかけて頂いたのがきっかけです。

彼らのブログを読んで衝撃を受け、それから、少しずつ取材を行いました。

2007年には、彼らがカンボジアでの活動を密着取材しました。

しかし、その後、作品の公開方法を考えたり、編集方針に悩んでいたりして、しばらくの間休眠状態に陥ってしまいました。

ところが、代表の石松君が出版甲子園という学生が本を出すためのイベント優勝し、来月10月15日に講談社から本を出す事になりました。タイトルは「マジでガチなボランティア」

この本がすんごく面白いのです。

そこで、これが最後のタイミングかもしれないと考え、これまでに取材させていただいた映像をまとめて映画にすることにしました。

私は映像制作を志した10代のころからドキュメンタリーを指向し、それなりに制作現場で経験を積んで来たつもりですが、初めての劇場公開となる自主制作ドキュメンタリーです。

わざわざスケジュールを合わせて劇場に足を運んで頂き、1500円も頂戴して映画館の大きなスクリーンで見て頂けることは制作者冥利につきると共に大きなプレッシャーでもあります。

と同時に、もし私がテレビディレクターを続けていたならば、このような機会を持つ事は難しかったようにも思えます。運命のイタズラに心から感謝です。

今回の作品を皮切りに、今後も採用映像の制作と並行して、年に1本ドキュメンタリー映画を作って行きたいと考えています。

まずはその第一歩である本作をしっかり仕上げたいと思います。

2009年7月10日 (金)

自由大学 FREEDUM UNIVERSITY ゲリラ的映像製作講座 第1回目の講義を行いました

自由大学 FREEDUM UNIVERSITY で「ゲリラ的映像製作講座」の第1回目の講義を行いました。
この講座のもともとのコンセプトは、スチールのカメラマンやWebデザイナー向けに、「映像の仕事もできる様になって、ちょっと稼ぎを増やしましょうよ、こんなご時世だし」というものでした。
そんな呼びかけに、集まって下さった生徒さんは9名。

Sany0042

学生さんから、フリーの映像制作者、会社員の方など様々。

編集ソフトを立ち上げたことのない人から、既に仕事としているかたまで、非常にワイドレンジな状態です。

受講理由を伺うと、「少人数、小規模故の決めの細かさ、丁寧さ」を求めておられたり、「専門学校のような敷居の高さ」を敬遠されたりということだったが、皆さん一様に「映像を作れるようになりたい」という強い気持ちを持っておられ、中には職業にすることを真剣に考えておらる方もいらっしゃいました。

みなさん、5回で2万8000円という授業料を支払っての受講。

それに見合う情報をご提供せねばと一生懸命お話いたしました。

当日のカリキュラムはこちら。

第1回 映像で稼ぐために必要な環境
・講師紹介
・受講者自己紹介(職業、受講理由、目的)
・「稼ぐ」という言葉の意味に関するコンセンサス
・「稼ぐ」映像とは何か?
・今後の映像製作という生業の行方
・自分の指向はどの分野を向いているか?
・環境づくりについて(購入した方が良い機材、レンタルする機材、今後の機材の流れ)

あっというまの90分でした。

個人的な経験則を元にいろいろお話させて頂いたのですが役に立ったのかどうか。

来週も来て下さるかどうかで、満足度が計れる事と思います。

ちなみにキュレーターの松田氏は、初回なのに休みでした。まったく!!

2009年7月 8日 (水)

Rock oN 無料セミナー FILTER KYODAI のPVを素材に、カメラ収録から編集、リリースまでを実体験 に参加しました

弊社から歩いて3分の所に、ROCK ON PROというDTMのショップがある。

そこで、兄が作曲家、弟が映像作家という「FILTER KYODAI」という名のユニークな兄弟クリエイティブユニットの方がセミナーを行うとのこと。聴いてみた。

なんでもお兄さんの江夏正晃さんは建築家から作曲家へ、弟の江夏由洋さんはTBS局員からの独立というこれまたユニークな経歴の持ち主だ。

そして江夏由洋さんのブログ、江夏由洋の現代映像製作論は最新機材のレビューが制作者の視点で紹介されるという「初心者排除」で制作者には非常に有益なブログである。

さて、このセミナーだが、ショップに中にある8畳ほどの編集室に数十名が入るという大入りの状況で、予約者のうちキャンセルが1名のみという驚くべき出席率だったそうだ。

セミナーは2部構成。
1部はapple社のトレーナーの方からFinal Cut Studio2の操作に関するレクチャー。初心者用という事だったが、いつも同じ機能を使って満足しがちな私には新鮮なTIPSもあった。

以下メモ

1)素材にマーカーを打った後、それをそのままサブクリップに出来る
2)in out を打った後、その間だけを再生するにはシフト+む
3)マルチカム編集時、オープンでマルチモニタリング*ツールーキーボードレイアウトを選び、キーボードでスイッチング*playだけだと練習モード、appleキー+テンキーでREC
4)motion モーショントラッキング→スタビライジング、枠線ズーム
5)プラグイン FX FACTORY
6)color control+Gでエフェクトあるなし

2部はFILTER KYODAIのセミナー。

FILTER KYODAIは、企画から配信までを一貫して行うことをモットーとしており、撮影と作曲、映像編集と楽曲調整と、映像製作と音楽制作を同時に進行させることで、映像と音楽のマッチングの精度を上げ作品のクオリティをあげているのだという。

そんなFILTER KYODAIの制作手法の例として、音楽のBPMと実写の映像をシンクロさせるためのAEのタイムリマップを使うTIPSや、HDVの業務機と民生機の混成によるマルチカム撮影とそのカラコレ方法などが紹介された。

また、final cut proのマルチクリップで白完→colorで色合わせ→AEで画像処理→EncoreでDVDメニューをそのままFLASH化という効率のよいワークフローも紹介された。

江夏氏は「新しい技術が新しいアイデアを産むので、新機材の導入とそのワークフローの確立はクリエーターにとって非常に重要な課題である」と仰っていたのはたしかにその通りだと思う。

いずれにせよ次々に新しい機材やソフトが登場し、アイデアやノウハウが陳腐化していく大量消費時代に、どうやって生き残り、良い作品を残して行くのか?ということの答えは、日々の制作での一工夫の積み重ねにしかない。

江夏氏が「クリエーターはとにかく作りまくって、Webで公開しまくれ!」的なことを仰られていたのも、これまた、まさにその通りだと思う。

うむうむ。私もやっちゃうことにしよう。

2009年6月25日 (木)

映画 マン・オン・ワイヤー man on wireを観ました

マン・オン・ワイヤー man on wire

1974年8月7日、フランスの若き大道芸人フィリップ・プティが、当時世界一高いビルであったニューヨークのワールド・トレード・センターのツインタワーに鋼鉄のワイヤー(綱)を渡して、 その上を綱渡りで歩いた。

高さ411m、地上110階という巨大な2つの建物の間にワイヤーを渡して、その上を歩いたのだ。 命綱はない。これに気づいた警官が止めさせようと駆けつけたが、プティはそのまま45分もの間、ワイヤーの上で優雅に踊ったり、寝そべったりしてみせた。 その後、自ら逮捕され刑務所に入れられたが、最終的に釈放された。

許可なく綱渡りをするという違法な行為でありながら、プティのまるで夢を見たかのような綱渡りを見た当時の人々は、この事件を「今世紀最大の犯罪芸術」と呼んだのだった。

「人は、何のためなら命を賭けられるのか」そんなことを考えながら見てしまった。

「切腹」「神風」の国で生まれ育った私には、命を賭ける行為とは、例えば、家族のためや、共同体のため、あるいは理想のために行われるものだと考えていた。

しかしフィリップ・プティは、自分の欲望のためだけのようでもあるし、そんな自分の欲望に忠実であるが故に、結果、人間として最も根源的なもののために挑戦することになったように思える。

全く、「切腹」「神風」のような要素はない。

だからこそ、根源的なものになりうるのだろう。

西欧人的な「個」の強さ故なのか?

911に触れてないとか、再現シーンの是非とか、資料映像の効果とかいろいろ語られているようだが、そんな時流的、手法的、技術的な論評を笑う程、人間としての根源的な問いを発する映画である。

友人の抑制された台詞で終わるエンディングが美しい。

2009年6月16日 (火)

映像を作るという生業について考えてみた

映像を作るということを仕事にするというのはどういうことなのか?
最近そんなことを時々考える。
それは、自主映画を志す20代の人がよく会社を尋ねてくることと、現在読んでいる
「ドキュエンタリー映画の地平」という佐藤真氏の著作の影響である。

自分は大学在学中にテレビ番組制作を仕事にすることを決めた。
なぜ、テレビ番組制作を志したのかというと

1)海外旅行が好きで、旅に行けて、そこで感じたことを形にして発表したかったから。
2)新世界紀行やNHKスペシャルを夢中になって見ていたから。
3)映画よりテレビの方が仕事にするための道筋が分かり易く、給料もちゃんと貰えそうだったから。

の3つぐらいの理由だったと思う。

テレビ番組制作会社に入社して、ADを3年ほどしてからディレクターをやらせてもらい、5年後に独立してフリーランスになった。
結局10年以上に渡ってテレビ番組制作の現場にいたが、入社当初に考えていたことは、私の力不足故にほとんど実現できなかった。
入社当初に考えていたこととは、例えばこんな感じだ。

「星野道夫の世界を映像化したい」
「宮本常一の生涯を2時間の特番にしたい」
「インドネシアのラマネラ島のクジラ漁を撮影したい」

自己実現しか考えていないバカ者なので、上司達は煙たかったと思う。

そんな私は、来るべき未来を夢見て、目の前の「なんだかな〜」と思う番組を一生懸命作っていた。

「なんだかな〜」の中にも、クリアしなければ仕事として成立しないポイントはたくさんあるし、「なんだかな〜」をクリアして得た評価以外に来るべき未来をもたらすものはない。

そんなことで、どんどん近視になって、やがて志を忘れて行くというのが、一般的なテレビマンの生き方なのかもしれない。

一方で、「ドキュエンタリー映画の地平」に登場するドキュメンタリー作家達は
「己の価値観」のみを頼りに、しがらみは極力排除し作品作りに没頭する。
彼らの辞書に、「効率」「能率」などという言葉散在しない。
多くの者が、赤貧に耐え、時に精神を病み、世間的には無名のままであっても作品を残す。

たとえどんなに他人に迷惑をかけ恨みやしこりを残そうと、たとえほんの一部のマニアしか知られていない存在であろうと、10年、20年、時に90年と見られ続ける作品を残すのがドキュメンタリー映画監督である。

一方で、テレビという許認可事業の枠の中で、様々なしがらみと戦いながら、少しでも自分の作品にしようとあがき、一度、あるいは数回放送されるとその後は何も残せないテレビディレクターたち。

それは、「作家としての主体性の在り方」の問題でもあるし、単に「商品としての流通経路の違い」であるのかもしれない。

インターネットの登場で、社会が「効果検証」「投資効率」に大きく舵を切っている中、これまでは不可能だった全く新しい形態で映像を仕事にする方法があるように感じる。

だからこそ、これから映像を仕事にするなら、様々な手法、論理、思考、行動を実践し血肉化しないと生き残れないと断言できる。

不惑を前にしたおっさんもしかり。

という訳で、これまでの私のテレビマンとしての得たものを振り返りつつ、新しい姿を見つけるべく、映像制作に関する講座を行うことにした。

ぜひ、ご参加頂ければ、幸いである。

2009年6月15日 (月)

日本エッセイスト・クラブ賞に池谷薫監督の「人間を撮る ドキュメンタリーがうまれる瞬間」が選ばれていました

以前、エントリーに書かせて頂いた、池谷薫監督の著書「人間を撮る ドキュメンタリーがうまれる瞬間」が日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されていた。(6月10日発表)

日本エッセイスト・クラブ賞に平川さんと池谷さん

贈呈式は、7月8日午後3時、東京・内幸町の日本記者クラブとのこと。

おめでとうございます!

«「利休にたずねよ」で直木賞を取られた山本兼一さんの動画です

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