2009年7月10日 (金)

自由大学 FREEDUM UNIVERSITY ゲリラ的映像製作講座 第1回目の講義を行いました

自由大学 FREEDUM UNIVERSITY で「ゲリラ的映像製作講座」の第1回目の講義を行いました。
この講座のもともとのコンセプトは、スチールのカメラマンやWebデザイナー向けに、「映像の仕事もできる様になって、ちょっと稼ぎを増やしましょうよ、こんなご時世だし」というものでした。
そんな呼びかけに、集まって下さった生徒さんは9名。

Sany0042

学生さんから、フリーの映像制作者、会社員の方など様々。

編集ソフトを立ち上げたことのない人から、既に仕事としているかたまで、非常にワイドレンジな状態です。

受講理由を伺うと、「少人数、小規模故の決めの細かさ、丁寧さ」を求めておられたり、「専門学校のような敷居の高さ」を敬遠されたりということだったが、皆さん一様に「映像を作れるようになりたい」という強い気持ちを持っておられ、中には職業にすることを真剣に考えておらる方もいらっしゃいました。

みなさん、5回で2万8000円という授業料を支払っての受講。

それに見合う情報をご提供せねばと一生懸命お話いたしました。

当日のカリキュラムはこちら。

第1回 映像で稼ぐために必要な環境
・講師紹介
・受講者自己紹介(職業、受講理由、目的)
・「稼ぐ」という言葉の意味に関するコンセンサス
・「稼ぐ」映像とは何か?
・今後の映像製作という生業の行方
・自分の指向はどの分野を向いているか?
・環境づくりについて(購入した方が良い機材、レンタルする機材、今後の機材の流れ)

あっというまの90分でした。

個人的な経験則を元にいろいろお話させて頂いたのですが役に立ったのかどうか。

来週も来て下さるかどうかで、満足度が計れる事と思います。

ちなみにキュレーターの松田氏は、初回なのに休みでした。まったく!!

2009年7月 8日 (水)

Rock oN 無料セミナー FILTER KYODAI のPVを素材に、カメラ収録から編集、リリースまでを実体験 に参加しました

弊社から歩いて3分の所に、ROCK ON PROというDTMのショップがある。

そこで、兄が作曲家、弟が映像作家という「FILTER KYODAI」という名のユニークな兄弟クリエイティブユニットの方がセミナーを行うとのこと。聴いてみた。

なんでもお兄さんの江夏正晃さんは建築家から作曲家へ、弟の江夏由洋さんはTBS局員からの独立というこれまたユニークな経歴の持ち主だ。

そして江夏由洋さんのブログ、江夏由洋の現代映像製作論は最新機材のレビューが制作者の視点で紹介されるという「初心者排除」で制作者には非常に有益なブログである。

さて、このセミナーだが、ショップに中にある8畳ほどの編集室に数十名が入るという大入りの状況で、予約者のうちキャンセルが1名のみという驚くべき出席率だったそうだ。

セミナーは2部構成。
1部はapple社のトレーナーの方からFinal Cut Studio2の操作に関するレクチャー。初心者用という事だったが、いつも同じ機能を使って満足しがちな私には新鮮なTIPSもあった。

以下メモ

1)素材にマーカーを打った後、それをそのままサブクリップに出来る
2)in out を打った後、その間だけを再生するにはシフト+む
3)マルチカム編集時、オープンでマルチモニタリング*ツールーキーボードレイアウトを選び、キーボードでスイッチング*playだけだと練習モード、appleキー+テンキーでREC
4)motion モーショントラッキング→スタビライジング、枠線ズーム
5)プラグイン FX FACTORY
6)color control+Gでエフェクトあるなし

2部はFILTER KYODAIのセミナー。

FILTER KYODAIは、企画から配信までを一貫して行うことをモットーとしており、撮影と作曲、映像編集と楽曲調整と、映像製作と音楽制作を同時に進行させることで、映像と音楽のマッチングの精度を上げ作品のクオリティをあげているのだという。

そんなFILTER KYODAIの制作手法の例として、音楽のBPMと実写の映像をシンクロさせるためのAEのタイムリマップを使うTIPSや、HDVの業務機と民生機の混成によるマルチカム撮影とそのカラコレ方法などが紹介された。

また、final cut proのマルチクリップで白完→colorで色合わせ→AEで画像処理→EncoreでDVDメニューをそのままFLASH化という効率のよいワークフローも紹介された。

江夏氏は「新しい技術が新しいアイデアを産むので、新機材の導入とそのワークフローの確立はクリエーターにとって非常に重要な課題である」と仰っていたのはたしかにその通りだと思う。

いずれにせよ次々に新しい機材やソフトが登場し、アイデアやノウハウが陳腐化していく大量消費時代に、どうやって生き残り、良い作品を残して行くのか?ということの答えは、日々の制作での一工夫の積み重ねにしかない。

江夏氏が「クリエーターはとにかく作りまくって、Webで公開しまくれ!」的なことを仰られていたのも、これまた、まさにその通りだと思う。

うむうむ。私もやっちゃうことにしよう。

2009年6月25日 (木)

映画 マン・オン・ワイヤー man on wireを観ました

マン・オン・ワイヤー man on wire

1974年8月7日、フランスの若き大道芸人フィリップ・プティが、当時世界一高いビルであったニューヨークのワールド・トレード・センターのツインタワーに鋼鉄のワイヤー(綱)を渡して、 その上を綱渡りで歩いた。

高さ411m、地上110階という巨大な2つの建物の間にワイヤーを渡して、その上を歩いたのだ。 命綱はない。これに気づいた警官が止めさせようと駆けつけたが、プティはそのまま45分もの間、ワイヤーの上で優雅に踊ったり、寝そべったりしてみせた。 その後、自ら逮捕され刑務所に入れられたが、最終的に釈放された。

許可なく綱渡りをするという違法な行為でありながら、プティのまるで夢を見たかのような綱渡りを見た当時の人々は、この事件を「今世紀最大の犯罪芸術」と呼んだのだった。

「人は、何のためなら命を賭けられるのか」そんなことを考えながら見てしまった。

「切腹」「神風」の国で生まれ育った私には、命を賭ける行為とは、例えば、家族のためや、共同体のため、あるいは理想のために行われるものだと考えていた。

しかしフィリップ・プティは、自分の欲望のためだけのようでもあるし、そんな自分の欲望に忠実であるが故に、結果、人間として最も根源的なもののために挑戦することになったように思える。

全く、「切腹」「神風」のような要素はない。

だからこそ、根源的なものになりうるのだろう。

西欧人的な「個」の強さ故なのか?

911に触れてないとか、再現シーンの是非とか、資料映像の効果とかいろいろ語られているようだが、そんな時流的、手法的、技術的な論評を笑う程、人間としての根源的な問いを発する映画である。

友人の抑制された台詞で終わるエンディングが美しい。

2009年6月16日 (火)

映像を作るという生業について考えてみた

映像を作るということを仕事にするというのはどういうことなのか?
最近そんなことを時々考える。
それは、自主映画を志す20代の人がよく会社を尋ねてくることと、現在読んでいる
「ドキュエンタリー映画の地平」という佐藤真氏の著作の影響である。

自分は大学在学中にテレビ番組制作を仕事にすることを決めた。
なぜ、テレビ番組制作を志したのかというと

1)海外旅行が好きで、旅に行けて、そこで感じたことを形にして発表したかったから。
2)新世界紀行やNHKスペシャルを夢中になって見ていたから。
3)映画よりテレビの方が仕事にするための道筋が分かり易く、給料もちゃんと貰えそうだったから。

の3つぐらいの理由だったと思う。

テレビ番組制作会社に入社して、ADを3年ほどしてからディレクターをやらせてもらい、5年後に独立してフリーランスになった。
結局10年以上に渡ってテレビ番組制作の現場にいたが、入社当初に考えていたことは、私の力不足故にほとんど実現できなかった。
入社当初に考えていたこととは、例えばこんな感じだ。

「星野道夫の世界を映像化したい」
「宮本常一の生涯を2時間の特番にしたい」
「インドネシアのラマネラ島のクジラ漁を撮影したい」

自己実現しか考えていないバカ者なので、上司達は煙たかったと思う。

そんな私は、来るべき未来を夢見て、目の前の「なんだかな〜」と思う番組を一生懸命作っていた。

「なんだかな〜」の中にも、クリアしなければ仕事として成立しないポイントはたくさんあるし、「なんだかな〜」をクリアして得た評価以外に来るべき未来をもたらすものはない。

そんなことで、どんどん近視になって、やがて志を忘れて行くというのが、一般的なテレビマンの生き方なのかもしれない。

一方で、「ドキュエンタリー映画の地平」に登場するドキュメンタリー作家達は
「己の価値観」のみを頼りに、しがらみは極力排除し作品作りに没頭する。
彼らの辞書に、「効率」「能率」などという言葉散在しない。
多くの者が、赤貧に耐え、時に精神を病み、世間的には無名のままであっても作品を残す。

たとえどんなに他人に迷惑をかけ恨みやしこりを残そうと、たとえほんの一部のマニアしか知られていない存在であろうと、10年、20年、時に90年と見られ続ける作品を残すのがドキュメンタリー映画監督である。

一方で、テレビという許認可事業の枠の中で、様々なしがらみと戦いながら、少しでも自分の作品にしようとあがき、一度、あるいは数回放送されるとその後は何も残せないテレビディレクターたち。

それは、「作家としての主体性の在り方」の問題でもあるし、単に「商品としての流通経路の違い」であるのかもしれない。

インターネットの登場で、社会が「効果検証」「投資効率」に大きく舵を切っている中、これまでは不可能だった全く新しい形態で映像を仕事にする方法があるように感じる。

だからこそ、これから映像を仕事にするなら、様々な手法、論理、思考、行動を実践し血肉化しないと生き残れないと断言できる。

不惑を前にしたおっさんもしかり。

という訳で、これまでの私のテレビマンとしての得たものを振り返りつつ、新しい姿を見つけるべく、映像制作に関する講座を行うことにした。

ぜひ、ご参加頂ければ、幸いである。

2009年6月15日 (月)

日本エッセイスト・クラブ賞に池谷薫監督の「人間を撮る ドキュメンタリーがうまれる瞬間」が選ばれていました

以前、エントリーに書かせて頂いた、池谷薫監督の著書「人間を撮る ドキュメンタリーがうまれる瞬間」が日本エッセイスト・クラブ賞を受賞されていた。(6月10日発表)

日本エッセイスト・クラブ賞に平川さんと池谷さん

贈呈式は、7月8日午後3時、東京・内幸町の日本記者クラブとのこと。

おめでとうございます!

2009年6月12日 (金)

「利休にたずねよ」で直木賞を取られた山本兼一さんの動画です

渋谷にSPBSという書店がある。
独立系書店と呼ばれる書店である。
そこで、SPBSラボと呼ばれる、トークライブが開かれている。

先日、そこに「利休にたずねよ」で直木賞を取られた山本兼一さんが招かれると聞き、お邪魔した。

さらに、その模様を弊社のスタッフが撮影した。

なぜそんなことをしたのかというと、出版と映像を融合させることができないかとずっと考えているからだ。

「DVD付きの本なんてありふれているじゃない」と言われそうだが、そうではなくてDVDそれ自体が本の隣に陳列されているような状態がいいんじゃないかと思うのだ。

今、DVDは、本屋さんのレジ前に少し置かれているか、CDショップの1コーナーにある。
並んでいるのは、パブリックドメインの格安DVDかちょっと古くなったハリウッドの大作。あまり売れている様子もない。

しかしここに、例えば…村上春樹さんのIQが完成するまでの、村上さんの心象風景が描かれた映像があり、それはDVDでしか見れないもので、本の隣に並んでいたら、本と一緒に手に取る人は多いだろう。

例えば、今後ネットでしか読めなくなるかもしれない佐藤秀峰さんの決意表明とそこにいたる出来事が描かれた映像があったなら…

そういう映像の流通が今は定着していない。

これまで、この手の類いの情報はテレビで取り上げられていた。
それが、DVD化されることもあるが、一度無料で出回った映像にお金を払うのはある種のマニアが中心だし、今後NHK以外のテレビ局の制作力は久しく低下していくので、そうもいかなくなるだろう。

だからこそ、本に出会う様に、映像に出会う機会が必要なのだ。

その第一弾として、SPBSラボでのトークショーを紹介して、どれくらいの人に見られるものなのか試した。

公開してから約1ヶ月で視聴98回とは(2009.06.12)、誰にも見られていないに等しい。

まだまだ本や著者や出版社やイベント開催者、そして読者や未来の読者の役に立つ様な映像にはなっていないかもしれない。でも、今後も書店に書籍のように並ぶDVDを実現するために一歩ずつ進んで行きたい。

2009年6月 9日 (火)

採用ビデオにおける紋切り型な映像の有効性について

6月になり、2011年に向けての新卒採用市場が動き始めている。

私の会社では、採用ビデオの制作依頼を頂く事が多い。

採用ビデオは会社説明会での上映するというのが主な用途であり、社外に出したくないものが写りこむことも多いため、納品はDVDで行う事が多い。

一方で、就職情報サイトや、自社のWebサイトの採用ページに掲載するケースも増えている。そこで例えば、YouTubeにどれくらいアップされているのかが気になり、「新卒採用」「会社説明会」などで検索してみた。

検索結果からみられる傾向は

1)零細企業が
2)インタビューや社長の講演を
3)社内で制作する

ものが多く、内容的には失礼ながらここで語る程のことはない。

そんな中、こちらの会社の採用ビデオは、広告的手法や音楽PVの手法を取り入れ、面白い。

【新卒採用】新入社員の一問一答

【新卒採用】スーパーエディション的オフの過ごし方

効果はどうなのだろうか?

一方、英語圏に目を向けると、

2006年に公開され話題となったGoogleの採用ビデオを筆頭に有名企業のものが見られる。

Google Recruiting Video

Cisco Recruiting Video

Microsoft recruiting

が、こちらもインタビューが中心の「ありがち」な内容に終わっている。

そうこうしていると、世界各国の軍隊への採用ビデオが目についた。

Military recruitment videos from around the world

よくよく考えれば、最も採用に力を入れているのは軍である。

軍人とは、言うまでもなく命がけの職業である。

しかし、広告代理店のような華やかさはなく、金融のような金銭的な報酬も期待できない。

国を守るという大義は、安全で華やかでステータスのある日常生活と比較すると、簡単にかすんでしまう。

そこで、映像による訴求が行われる。

では、何を訴求するのか?

ここに格好の比較例がある。

アメリカとスウェーデンの募集広告の比較だ

軍隊の採用映像のほとんどが戦争映画の「勇壮」なイメージをなぞっている。アメリカはその手法だ。

人間どおしが殺し合う悲惨さをヒロイズムで乗り越えようとしているのだ。

しかしながら、ヒロイズムになじめない人には、嘘くさすぎて拒絶されるだけ。

一方で、スウェーデンのものは「日常」と比較することで「安全」を訴求している。

故にもっとも軍人として求められやすい、ある種の単純な思考をする人からは共感を得られないいかもしれない。

では、どちらが有効なのか?

1)応募総数
2)応募者の年齢、学力、職業経験の傾向
3)訓練中の脱落率
4)昇進率

これらの項目において、

1)「勇壮さ」を紋切り型に高精度で表現する事が有効なのか?

2)軍人という職業が持つ本来の意味を深く掘り下げる表現が有効なのか?

これは、問題解決のために映像を作る場合、根源的な問題である。

軍隊という極限の職業に人を誘うための映像には、その極限性故に、採用ビデオが内包する様々な問題をあぶり出す力がある。

2009年6月 8日 (月)

RED ONEとFinal Cut Studioで実現する映画制作

アップルストア銀座で開かれた「RED ONEとFinal Cut Studioで実現する映画制作」を見学した。

撮影機材が高機能低価格化すれば、その分だけコストダウンが可能になる。 RED ONEというカメラは、まさにそんな存在として昨年、大きな話題を呼んだ。

4Kという高画質が求められる一方で、コスト圧縮も必要な現場とは、映画である。
その映画のフォーマットが35mフィルムである以上、REDがデジタル→フィルムへの変換の利便性向上へ向かうのは当然である。
そんなデジタル撮影、35m流通を行うための方法論を紹介したのが本セミナーである。

肉弾戦の実演を行った「ハイキックガール」でのハイスピード撮影の紹介はショーとして面白かったし、「築城せよ」では、撮影まわり、編集周りの実際が語られており、とても参考になった。

機材はどんどん進化して行き、制作に必要なコストも下がっていく。製作環境はどんどん便利になっていくのに、作るという行為事態はどんどん難しくなっているような気がする。

鉛筆と紙だけで表現できれば、それ以外に縛られることはない。
しかし、映画は表現するのに機材がたくさん必要だ。

たくさんのものに縛られながら、それぞれのプロを起用して作られてきた歴史がある。

しかし、猛烈な機材の進化が、そんなプロを駆逐しつつある。
そして、新しい機材を自由に扱う能力を身につける事を求めている。
そんな新しい能力を身につけるには、常に新しい機材に挑戦しておく必要がある。

表現する何かを探すことに加えて、何を使って表現するかということにも力を割けない人にはチャンスが巡って来辛い状況なのだ。

一人に求められる能力は、高コストで不便な時代と比較すると、爆発的に増えている。

便利な道具は使ってなんぼ。道具に使われないようにしたいものだ。

2009年6月 1日 (月)

話をしないでも会話はできますから

30を過ぎてからずっと肩こりがひどい。
我慢できなくなったら、いつも同じマッサージ店へ行く。
そして、いつも同じ方に頼む。
もうずっと、店長のIさんにお願いしている。
Iさんに揉んでもらうと、他では満足できなくなる。
何が良いのかというと、

1)技
2)接客
3)料金

がどれも満足な事に加えて

4)揉んでいる手に気持ちがこもっていること

を感じるからだ。

ちょうど、マンガ「働きマン」に登場する白川緑子と同じである。

こりをほぐすということに給料以上の価値があるのだ。

給料以上の仕事を求める人は多いが、それを実行している人は少ない。

「仕事に対する姿勢は、その人の人間性を現している」という意見に、ほとんどの人が賛同するとは思うが、仕事をする時に自分の人間性が懸かっているとまで考えている人はほとんどいない。

それは、人間性をかけるほどの仕事をするには、仕事に喜びを見出せていないとできないからだ。

仕事の喜びとは、その仕事自体が好きということと、仕事を通じて得られ物が好きということの2つがあるように思う。

この2つが揃った場合に「良い仕事」となるのだと思う。

また「良い仕事」を維持するエネルギーの源は「ありがとう」という言葉だと思う。

この2年間で採用用の会社紹介ビデオを200本あまり制作したが、皆がこの「ありがとう」の重みを口にする。

ところで、前述のIさんは、「話はしなくとも会話はできますから」という。
ほぐれ具合や気持ち良さがマッサージを行う手からダイレクトに伝わってくるからだろう。
そんな反応を逃すまいと心がけておられるのだ。

「ありがとう」と言われることも多いが、言われなくとも分かるということなのだろう。

そんなIさんだけに、いつも予約で埋まっている。

今日も満員でマッサージを受けられなかった。残念。

Iさんのお店


2009年5月26日 (火)

NHK 技研公開2009に行ってきました

毎年恒例の技研公開に行ってきました。

携帯電話で視聴中の番組をテレビでも見られる--NHK技研公開:ニュース - CNET Japan.

放送技術の最前線を展示 『NHK技研2009』 : ビデオSALON.

雨の日曜日の午前を狙っていったので、少し空いていました。

今回の公開内容を見ると

1)高画質化→ワンセグなど現行放送の更なる高品質化と、SHV(スーパーハイビジョン 8K)のデモ、及びプロジェクターなどその周辺機器

2)2011年以降に余ってしまう資産、アナログ地上波などの再利用方法の提案)

3)IPテレビとネット関連

という所でしょうか。

基礎研究をこれだけやっているからこそ、高画質で安定した番組の視聴が可能になっているわけです。

そんな中、私が最も食いついたのがCurio Viewというサービス。

サーバーにアーカイブされた番組の検索&レコメンドのシステムで、1FではIPテレビ用のものが大々的に公開されていましたのだが、そちらはの簡易版のようで、地下1Fで公開されていたたブラウザベースのものが「本命」?のように感じました。

では、Curio Viewとはどういうサービスかと言いますと…

写真を撮ってはいけなかったので、一部を絵にしてみました。

Nhk001

この絵では何のことかは分からないと思いますが…

真ん中のピンクが現在見ている番組で、その内容に応じて、キーワードを抽出し、関連した番組の関連したシーンをサムネイルで表示するというとんでもないシステム。

茶色とベージュと黄色と青は、それぞれのキーワードの範疇で、ここに関連度が高い番組のサムネイルは大きく表示されるというようになっているのです。

例えば、真ん中の番組で「カリスマ社長」と呼ばれる人が、大企業の社長や最近の若手社長のこと、また社員や女性全般について発言したとします。

すると、発言の中から抽出したキーワードを4つの軸に分類し、そのキーワードに関連したシーンのある番組をアーカイブから引っ張ってきて、サムネイルを表示する。そのサムネイルをクリックすれば、その番組をピンク部分で再生、またその映像に合わせて、キーワードと関連番組をレコメンドし続けるというもの。

このレコメンドを行うために、様々な技術でメタタグを生成しており、音声認識による発言内容、画像認識によるカメラの切り替わり、顔認識による人物ごとの切り分けなどなど、あらゆる要素で分解された情報が、付け加えられているのです。

そんなメタタグを作成するためのソフトウェアも公開されていました。

これらは、サーバーに膨大にアーカイブされ続ける番組の中から、必要なシーンを見つけ出すためのインターフェイスだとのこと。すごいですね。情報大航海プロジェクトの一貫だそうです。

でもそうなると、映像は分解されてもはや物語を伝える力はなくなり、動く写真、もしくは発言の記録というものになります。これらを同時にいくつも選別しなければならいない訳です。

聖徳太子並の能力が必要ですが…

かなり便利そうです。

さて、話は変わって、下今開発中のの3300万画素3板式のスーパーハイビジョン用のカメラ。

Img_0002

そしてこちらが、1960年にカラー放送が始まった時に使われたカメラ。

Img_0011_2

こんな風にして使っていたそうです。

Img_0014

こんなでかい撮像管を使っていたそうな。

Img_0013


テレビがパソコン化、いやパソコンにテレビの機能が付き始めて数年ですが、高画質化、アーカイブ利用など、ますます情報量は爆発的に増えて行きそうです。

おいついていないのは人間だけですな。


 

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