YouTube前と後での変化、〜映像制作の現場から見て
「映像を作って欲しいけど、どこに頼んだらいいのか、
分からない」
2002年ごろ、Web業界の人々から、こんな声を良く聞いた。
このころは、比較的大きな組織が、テレビや映画のようなコンテンツを、インターネット用に安く沢山作りたいと考えていたため、「どこに頼んだらいいのか、分からない」というのは、安くてもそこそこなコンテンツを沢山作ってくれる制作者を知らないという状況だったように思う。
その後、2006年にYouTubeが現れると、状況は一変した。
インターネットにおける「動画」というものへの世間の注目が、それまでのGyaをはじめとする「動画ポータル」から、「動画共有サイト」に移った。
最初はネットで話題になっているけれど、見逃してしまったテレビ番組が見れることが一番の魅力だった。
やがてそれに加え、テレビニュースが取り上げないような個人がホームビデオで撮影したラディカルなニュース映像が人気を呼ぶようになった。
そして先月には、ある都知事選候補者の政見放送が、いろんな人の手によって、様々なサウンドエフェクトでマッシュアップされるという現象まで生まれた。
2007年、今や多くの人が、CGM動画コンテンツのパワーを知っている。
そんな中、映像を自分で作ってアップする人が増えた。
そして、それに加えて、映像を作ってもらいたいという人も増えた。
この人たちは、以前、映像制作者を探していた組織よりももっと小さな組織に所属する人たちである。
そして、以前、映像制作者を探していた人達よりも、もっと映像やメディアについての知識や経験がない。
映像制作はコモデティ化し始めている。
しかし、このニーズに応える映像制作会社は少ない。
いきおい、そのほとんどは、あきらめられるか、友人や知人のフリーランスの方にビジネスぬきで請け負ってもらっているような状態となっている。
最近また「映像を作って欲しいけど、どこに頼んだらいいのか、分からない」という声をよく耳にするようになったが、以前とは状況は若干異なると思われる。
「予算は全くないし、自分が作りたい映像がいくらで作れるのかも分からないけど、作って公開すれば、何かビジネスになるかもしれない」
と考えている人が多いと、思われる。
そして、そんな状況にいる人達が参考になるような情報はまだ、あまりない。
そこで、テレビ番組制作現場にいて、今はインターネットでの映像制作に乗り換え中の私が思う、「そういうことをしたいのなら、あそこに、これくらいの金額で頼めば?」ということを書いて行くと役に立つ事もあるのかと思うのだが、いかがだろうか?
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